ワイヤが目に・・・

同居している祖父の話です。祖父はぶどう農家をしていて、ちょうど、太いワイヤーでできているぶどうの棚を修復している際に起きました。
ちょうど私の住んでいる山梨県は、数年前に大雪で農業に大ダメージを受け、現在も復旧作業に追われています。そんな折、大雪で半壊してしまったぶどう棚のワイヤーを人力で巻いていた祖父の手元が狂い、巻き終わったはずのワイヤーが巻き戻り、祖父の眼頭に突き刺さりました。

ちょうど眼球は避けたようなのですが、5,6センチは刺さったかと思います。血が吹き出すように流れ、タオルが瞬く間に赤く染まりました。
ワイヤー自体はぶどう棚に巻き付いているため、動くに動けず大型のペンチで切るまで、仁王立ちで呻いていたのを覚えています。

その日がちょうど土曜日で、しかも午後だった為普通の病院はやっておらず、救急車を呼んで救急病院へ担ぎこみました。不幸中の幸いだったのが、県内でも評判の先生が救急当番医ですぐに見てもらえたことでしょうか。

救急車に乗ってているうちに、大量の血液で後ろ側から押されている為か、眼球がどんどん外に出てきてしまい、とても恐ろしい気持ちになりました。
ひとまず、麻酔をして刺さったままのワイヤーを抜き、レントゲンを取った結果目の奥の骨には異常なし、ワイヤーのかけらが飛んでいることもないということで、その日はオペはせず1日入院することになりました。
祖父が血液サラサラになる薬を飲んでいたことと、心臓に持病が5つもあり、流した血液の量が尋常ではなかった為といわれました。
その後は、結局オペすることなく飛び出てきた眼球を抑えるために眼帯をして、絶対安静といわれ、毎日目薬を付けるのこととと通院を余儀なくされました。

医師の言うとおりに点眼と通院は欠かさなかったのですが、結局ワイヤーの刺さったほうの目は緩やかに視力が低下し、失明してしまいました。
いまだに通院と点眼は欠かさないようにしています。やはり、一番最初にもう少し処置してもらえていれば、もう少し良い結果だったのではと思ってしまう自分がいます。

あれがきっと最善だったのだとは思うのですが、そう思わずにはいられません。
稀に、失明した目に引きずられるように、見える方の目も視力が低下することがあるようなので、それが今一番の気がかりです。
費用はトータルで大体12.3万はかかっていると思います。
入院したり、毎回の検査の金額が大きいです。

片目が不自由なので、杖をついて歩き車の運転はできなくなりました。
しかし、バスや電車があるので、どこかへ出かけるときはゆっくりと自分のペースで動いているようです。現在では、見えないことにも慣れ、自分で話のネタにすることもあるようなので、精神的にも回復したのだなと思います。

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